3.2. モード¶
mroongaには以下の2つのモードがあります。
ストレージモード
ラッパーモード
ストレージモードでは、全文検索機能だけではなくデータストアも含めてgroongaの機能を利用します。ストレージエンジンのすべての機能をgroongaで実現するため、groongaが得意としている集計操作が高速です。また、 groonga コマンドで直接データベースを操作できるという特長もあります。
ストレージモードの構成を図で表すと以下のようになります。MyISAMやInnoDBなど既存のストレージエンジンの代わりに利用します。

ラッパーモードでは全文検索機能のみgroongaの機能を利用し、データストアはInnoDBなど既存のストレージエンジンを利用します。ラッパーモードを利用することにより、ストレージエンジンとして多くの利用実績のあるInnoDBに全文検索エンジンとして実績のあるmroongaを組み合わせて、高速な全文検索機能付きの信頼性のあるデータベースとして利用できるという特長があります。
ラッパーモードの構成を図で表すと以下のようになります。全文検索関連の処理はmroongaで処理し、それ以外の処理はMyISAMやInnoDBなど既存のストレージエンジンを利用します。SQLを処理するSQL Handlerと既存のストレージエンジンの間に位置するため、すべてのデータが一度mroongaを通ることになります。これを利用して、全文検索用のインデックス作成などを透過的に行います。
