column_create - カラムの追加
column_create table name flags type [source [output_type]]
groonga組込コマンドの一つであるcolumn_createについて説明します。組込コマンドは、groonga実行ファイルの引数、標準入力、またはソケット経由でgroongaサーバにリクエストを送信することによって実行します。
column_createは、使用しているデータベースのテーブルに対してカラムを追加します。
table
カラムを追加するテーブルの名前を指定します。
name
作成するカラムの名前を指定します。カラム名は、テーブルの中で一意でなければなりません。
ピリオド(‘.’), コロン(‘:’)を含む名前のカラムは作成できません。また、アンダースコア(‘_’)で始まる名前は予約済みであり、使用できません。
flags
カラムの属性を表す以下の数値か、パイプ(‘|’)で組み合わせたシンボル名を指定します。
- 0, COLUMN_SCALAR
- 単一の値が格納できるカラムを作成します。
- 1, COLUMN_VECTOR
- 複数の値の配列を格納できるカラムを作成します。
- 2, COLUMN_INDEX
- インデックス型のカラムを作成します。
インデックス型のカラムについては、flagsの値に以下の値を加えることによって、追加の属 性を指定することができます。
- 128, WITH_SECTION
- 段落情報を格納するインデックスを作成します。
- 256, WITH_WEIGHT
- ウェイト情報を格納するインデックスを作成します。
- 512, WITH_POSITION
- 位置情報を格納するインデックス(完全転置インデックス)を作成します。
type
値の型を指定します。groongaの組込型か、同一データベースに定義済みのユーザ定義型、定義済みのテーブルを指定することができます。
source
インデックス型のカラムを作成した場合は、インデックス対象となるカラムをsource引数に指定します。
output_type
出力形式を、json,tsv,xmlのいずれかで指定します。
以下のようなjson形式で値が返却されます。 [1]
[[リターンコード, 処理開始時間, 処理時間]]
リターンコード
grn_rcに対応する数値が返されます。0(GRN_SUCCESS)以外の場合は、続いてエラー内容を示す 文字列が返されます。
処理開始時間
処理を開始した時間について、1970年1月1日0時0分0秒を起点とした秒数を小数で返します。
処理時間
処理にかかった秒数を返します。
テーブルEntryに、ShortText型の値を格納するカラム、bodyを作成します。:
column_create Entry body --type ShortText --output_type json
[[0,1268211414.42214,0.039489]]
テーブルTermに、Entryテーブルのbodyカラムの値を対象とする完全転置インデックス型カラム、entry_bodyを作成します。:
column_create Term entry_body 514 Entry body --output_type json
[[0,1268211445.26988,0.155751]]
column_create Term entry_body COLUMN_INDEX|WITH_POSITION Entry body --output_type json
[[0,1268211448.73713,0.18734]]
脚注
[1] | tsv,xml出力はv1.0でサポートされます。また、処理開始時間・処理時間については正確でない場合があります。 |