groonga - 列指向データベース機能を持つ全文検索エンジンソフトウェア
groonga [options] [dest] [command [args]]
groongaは列指向のデータベース機能を持つ高速でスケーラブルな全文検索エンジンです。 groongaのデータベースは、groonga実行ファイルかCライブラリインタフェースを通して操作することができます。このマニュアルページでは、groonga実行ファイルの使い方について説明します。
httpサーバとしてgroongaを使用する場合に静的ページを格納するディレクトリを指定します。
デフォルトでは、データベースを管理するための汎用的なページに対応するファイルが/usr/share/groonga/admin_html以下にインストールされます。このディレクトリをadmin-html-pathオプションの値に指定して起動した場合、ウェブブラウザでhttp://hostname:port/index.htmlにアクセスすると、ウェブベースのデータベース管理ツールを使用できます。
使用するデータベースのパス名を指定します。
クライアントモードの場合は接続先のホスト名とポート番号を指定します(デフォルト値は’localhost:10041’)。ポート番号を指定しない場合には、10041が指定されたものとします。
groonga実行ファイルを通してデータベースを操作する命令をコマンドと呼びます。コマンドは主にC言語で記述され、groongaプロセスにロードすることによって使用できるようになります。 それぞれのコマンドは一意な名前と、0個以上の引数を持ちます。
引数は以下の2種類の方法のいずれかで指定することができます。:
形式1: コマンド名 値1 値2,..
形式2: コマンド名 --引数名1 値1 --引数名2 値2,..
形式1でコマンドを実行する場合は、定義された順番で値を指定しなければならず、途中の引数の値を省略することはできません。形式2でコマンドを実行する場合は、「–引数名」のように引数の名前を明示しなければならない代わりに、任意の順番で引数を指定することが可能で、途中の引数の指定を省略することもできます。
標準入力からコマンド文字列を与える場合は、コマンド名と引数名と値は、空白( )で区切ります。空白や、記号「”’()」のうちいずれかを含む値を指定したい場合は、シングルクォート(‘)かダブルクォート(“)で値を囲みます。値として指定する文字列の中では、改行文字は’n’に置き換えて指定します。また、引用符に使用した文字を値の中で指定する場合には、その文字の前にバックスラッシュ(‘’) を指定します。バックスラッシュ文字自身を値として指定する場合には、その前にバックスラッシュを指定します。
以下のコマンドは組み込みコマンドとして予め定義されています。
- status
- groongaプロセスの状態を表示します。
- table_list
- DBに定義されているテーブルのリストを表示します。
- column_list
- テーブルに定義されているカラムのリストを表示します。
- table_create
- DBにテーブルを追加します。
- column_create
- テーブルにカラムを追加します。
- table_remove
- DBに定義されているテーブルを削除します。
- column_remove
- テーブルに定義されているカラムを削除します。
- view_add
- VIEW型のテーブルに要素となるテーブルを定義します。
- load
- テーブルにレコードを挿入します。
- select
- テーブルに含まれるレコードを検索して表示します。
- define_selector
- 検索条件をカスタマイズした新たな検索コマンドを定義します。
- quit
- データベースとのセッションを終了します。
- shutdown
- サーバ(デーモン)プロセスを停止します。
- log_level
- ログ出力レベルを設定します。
- log_put
- ログ出力を行います。
新しいデータベースを作成します。:
% groonga -n /tmp/hoge.db quit
%
作成済みのデータベースにテーブルを定義します。:
% groonga /tmp/hoge.db table_create Table 0 ShortText
[[0]]
%
サーバを起動します。:
% groonga -d /tmp/hoge.db
%
httpサーバとして起動します。:
% groonga -d -p 80 --protocol http --admin-html-path /usr/share/groonga/admin_html /tmp/hoge.db
%
サーバに接続し、テーブル一覧を表示します。:
% groonga -c localhost table_list
[[0],[["id","name","path","flags","domain"],[256,"Table","/tmp/hoge.db.0000100",49152,14]]]
%